映画監督とプロデューサー
<ハリウッドで勝て!>
ホラー映画の『THE JUON(呪怨)』を御存知ですか?
一瀬隆重(いちせたかしげ)氏がプロデュースした映画で、日本人で全米一位を獲得した唯一の映画です。
公開初日で約15億円を稼ぎ出し、2週連続で全米興行収入一位を達成しました。
今夕、都内のホテルで一瀬氏の「ハリウッドで勝て!」の出版記念が開催されました。
俳優・石坂浩二さんの挨拶に始まり、内閣府副大臣・林芳正議員が司会されるなど、豪華なパーティーでした。
一瀬さんは御挨拶で若い人の目標となるよう、ますます頑張りたいと話されていました。
『THE JUON(呪怨)』の清水崇監督は「最新作を披露します」といって、出版祝いとして短編映画を披露されました。
最後の場面で、黒髪のホラー映画の主役が女装した清水監督と分かり大爆笑。(*^_^*)
<映画監督って何だ!>
パーティーの後、夜9時から日本映画監督協会監修の映画『映画監督って何だ!』を渋谷ユーロスペースで見てきました(平日は夜9時からのみで、東京の上映は明日まで)。
映画監督200名で製作した映画で、現行の著作権法29条が成立するまでの経緯をあぶりだし、抗議する内容の映画。映画としても、結構楽しめました。
脚本・監督は伊藤俊也さん、音楽は宇崎竜童さん。監督たちの「にわか俳優(でもかなり上手)」に加え、本物の俳優の小泉今日子さん、佐野史郎さんなどが登場されます。
著作権法第29条第1項とは、「映画の著作物(第十五条第一項、次項又は第三項の規定の適用を受けるものを除く。)の著作権は、その著作者が映画製作者に対し当該映画の著作物の製作に参加することを約束しているときは、当該映画製作者に帰属する。」
「監督」は「映画製作者」に当たらないと解されているそうです。そこで、「監督は映画の著作権者である」と主張され、法改正を求めておられます。
映画を見ながら、「職務発明問題」に本質が近いと感じました。
映画上映後、2人の映画監督と1人のプロデューサーによるトークショーが行われました。
映画の著作権は、「監督だけが有する」という考え方と「監督を含めた共同著作物である」という考え方が協会内で並存しているそうです。いろいろな面で、大変勉強になりました。
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コメント
速報、ありがとうございました。
千秋楽、大盛況でした。
監督に著作権を!!
投稿: 監督の味方 | 2006年11月18日 (土) 20時23分