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地域ブランドと技術開発

<地域ブランドを支える技術たち>

地域ブランドの誕生には、技術がサポートしている事例が多いようです。

ですから、農作物、伝統工芸品だけが「地域ブランド」を構成すると考えてはいけません。

これらを支える技術やシステムも視野に入れて、「地域ブランド」のビジネスモデルを構築することが成功のポイントだと思います。

<ももいちご>

最初の事例は、「ももいちご」の搬送容器の例。

「ももいちご」とは、徳島県佐那河内村の数十件の農家でだけ生産されている「ブランドいちご」で、12月中旬から3月の下旬まで、地元・徳島と大阪の卸売市場にしか出荷されないそうです。

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http://www.vill.sanagochi.lg.jp/kanko/tokusan.html から転載

JA徳島市佐那河内村支所と大阪中央青果株式会社が共同開発されました。

果実は普通のイチゴよりかなり大きく、形が桃に似ているため「ももいちご」と命名。

大きなイチゴは痛みやすいため、発泡スチロールを活用した搬送容器の開発が地域ブランド発信のポイントだったそうです。

<いろどり>

同じく徳島県の勝浦郡上勝町のお話。

料亭に料理を飾る紅葉や楓などを出荷する「葉っぱビジネス」で有名な『いろどり』という会社があります。

http://www.irodori.co.jp/index/index1.html

高齢者でも扱える使いやすい独自の発注・受注システムの構築がポイントだったのだそうです。IT技術がいろどりを支えています。

現在では、生産農家のほとんどは高齢者ですが、パソコンを操作して出荷数量についての戦略を立てておられます。

上勝町は人口2,119人(高齢者比率は46.67%)と四国で最も人口の少ない町。

いろどり事業で、各農家の年収は一千万円を超える方も多いと聞きました。

また、この事業に取り組むことが『生きがい』となり、寝たきりの高齢者はわずか2名といいます。

地域ブランドで生きがいと健康を手に入れられたとは、素晴らしいお話ですね。

<干し柿>

昨夕、大変美味しい『干し柿』を試食させて頂きました。

適度な水分と甘みがある素晴らしい干し柿でした。

四国電力グループである「四国エナジーサービスグループ」の産業電化システムを活用した「干し柿乾燥システム『柿ドライ』」で作られたそうです。

http://www.yonden-yes.jp/sangyo/pdf/kakidry.pdf

現在、「ももいちご」や「いろどり」などの成功例を目指して、徳島県では地域ブランド興しが大変活発だそうです。

分野が違っても、身近な成功例は最大のお手本になるようですね。

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コメント

生越先生、ブログ楽しく拝見しております。情報が盛沢山とても参考に勉強になります。早速南川のブログのお友達に加えさせていただきました。印象派の誕生には北斎など日本の浮世絵が影響し、ヨーロッパ人にしてみたらビックリだったんでしょうね。ノルマンディーにマルロー美術館があります。その美術館で撮影をしていた時、たまたま「日本の浮世絵展」が開催されてて見学にきていた子供たちに学芸員が「波の奥にお山が見えますね。今まで波だけこんな感じに描いたことはなかったからとっても影響をうけたんですね」と説明してました。日本人って素晴らしい文化を生み出して、当時の印象派には多大な影響を与えたんですね。

これからもブログ楽しく拝見いたします!!

投稿: ぽん | 2006年11月28日 (火) 16時05分

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