分野融合フォーラム「伝統工芸と科学技術」
<伝統工芸と科学技術フォーラム>
12月2日(土)と3日(日)は、京都で開催されたフォーラムに参加させていただきました。
「伝統工芸の老舗の経営者」、「科学技術の研究者」、「芸術の研究者」、「芸術家」、「行政担当者」、「関係者」などの数十名の専門が異なる者が一同に集まって、「伝統工芸と科学技術」を議論することは大変有意義だったと思います。
多くの具体例を元に、最初から最後まで白熱した議論が続きました。
科学技術と芸術の関係者の、両者の考え方の近似点と相違点が感覚的に理解できたように思います。
夜遅くまで議論が続いた体力消耗型のフォーラムでした。
<フォーラムの感想>
詳細な報告は事務局がされることと思いますので簡単な感想まで。
・ 「金箔」を製造している老舗の事例では、伝統工芸から技術革新が起こる間合いについて考えさせられました。
私は、「老舗」とは「伝統」を基盤に「革新」を持続することに成功している存在だと思いました。
・ 「備前焼」と「漆」などの仕組みを解明された研究発表は圧巻でした。
解明された科学技術をどのように転用するかが議論されました。
改めて、地域ブランドを構成する「伝統工芸」と大量生産型の「大規模産業」との関係を考えさせられました。
・ 「組み紐」を自動車の軽量化に利用するという事例では、企業に導入を進めた大学研究者の存在の重要性を痛感しました。
・ 「知財」は分かりにくい存在だったと改めて思い至りました。
もっともっと社会に分かりやすく説明することが必要と猛省しました。
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筑波、鹿児島、京都の4泊5日の出張が終わってちょっと安堵しています。(*^_^*)
昨日の帰りの新幹線から先程までは、今日の授業の「知財政策」の『不正競争防止政策』の最終確認をしていました。<(_ _)>
来週は『種苗政策』です。(*^_^*)
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