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「日本デザインの遺伝子展」

<大ヒットした「日本デザインの遺伝子展」>

2006年2~3月、タイ・バンコクにおいて、日本貿易振興機構(JETRO)が「日本デザインの遺伝子展」を開催されました。

2ヶ月間の開催期間にも拘らず、3万人の来場者があったそうです。

後日、多くの日本のメディアも取り上げました。

日本のデザイン「15の遺伝子」として、

1.小さく、薄く、軽くする

2.機能を集める

3.携帯化、身体化する

4.時間と空間を広げる

5.飾りを削ぎ落とす・・・と続きます。

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<平野暁臣(ひらのあきおみ)さん>

これを総合プロデュースされたのが、空間メディアプロデューサーの平野暁臣さん。

大阪万博の『太陽の塔』で有名な芸術家・岡本太郎さんと御縁の深い方だそうです。岡本さんが作られた現代芸術研究所を引き継がれ、2005年から岡本太郎記念館館長にも就任されています。

私は昨年、「万国博覧会」と「知的財産」について調査していましたので、平野さんの存在を知っていました。セビリア万博、ジェノバ国際博、大田国際博などの日本館のプロデュースをされています。

「日経ビジネス(2006年2月27日号)」の記事を見た瞬間、平野さんのプロデュースならただの展示会でないと直感しました。それ以来、JETROのHPを中心にかなり調査しました。

「世界に日本を見せる」という「万博のコンセプト」が必ず入るはずですから・・・。

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<遺伝子展の開催経緯>

現代芸術研究所のHPで展示会の経緯を説明されています。以下、引用させていただきます。

今回使用している画像は全てこのHPから転載させていただきました。http://www.ggk-jp.com/

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「日本のプロダクトデザインのバックグラウンドを教えて欲しい」。

タイ側の期待は、優れたデザイン製品の“観賞”ではなく、その背後にある構造をひも解いてみせることだった。

そこで、古くからいまに受け継がれ、日本のプロダクトを特徴づけている固有の好みや感性、いわば日本のモノづくりの“遺伝子”ともいうべきデザインマインドを抽出し、それらを俯瞰することで、日本のモノづくりの特性を構造レベルで考えようとした。

テーマは“DNA of Japanese Design”だ。

それぞれに固有のDNAを内包する15本の“DNAタワー”、デザインの背景にある日本の自然や伝統、色や形などを映し出す15面のマルチ映像、日本の若手トップデザイナーがダイレクトに語りかけるメッセージ空間など、多彩な要素が一体的に演出された空間全体に拡がっている。

真剣な眼差しで食い入るように見つめるタイの若者たちの表情が忘れられない。

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<遺伝子展の意味>

現在、講義や講演で「遺伝子展」についてお話することがとても多いです。

この遺伝子展の意味は、「イノベーションの誘発」に繋がることだと考えます。

「文化産業」の調査のとき、博物館、美術館の皆様にこの展示会を提示して、御意見を伺いました。「ショックを受けた」と博物館や美術館の担当者からお手紙を戴きました。

博物館や美術館がイノベーションに果たす役割が大きいと再認識されたのだと思います。

あちこちでお話させているためか、JETROさんからも関係資料を送っていただいておりました。

今週初め、大学の研究室に平野さんから大きな小包が送られきました。小包の中には遺伝子展の貴重な資料やたくさんの著書が、優しいお礼の言葉と一緒に入っていました。

驚くとともに、大変嬉しかったです。(*^_^*) 

改めて、JETROさんと平野さんに御礼申し上げます。<(_ _)><(_ _)>

僭越なことを申し上げれば、この遺伝子展の話にはほとんどの方が目を輝かせて興味を持たれます。

日本では展示されないのかという御質問も大変多いです。

日本のイノベーション力を高めるため、日本でも開催してくださることを心から願っています。

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