「プロデューサー育成施策」
<企画ワーキンググループの参考人意見>
昨日の関連です。
映画プロデューサーの一瀬勝重さんは、11月27日(月)の「知的財産戦略本部 コンテンツ専門調査会 企画ワーキンググループ」で、芸術家の村上隆さんと共に、参考人としてお話されました。
現在、日本政府は知財戦略の一つとして、「プロデューサー」の育成施策を検討しています。
日本の現状を考えると、社内、社外を問わず、雑用などの下積みをさせることなく、有能なプロデューサーを育成して活躍できる基盤を作ることが喫緊の課題と認識されています。
<知的財産戦略調査会における議論>
自民党の「知的財産戦略調査会」でもコンテンツ人材の育成について真剣な議論が繰り広げられています。
アメリカン・フィルム・インスティテュート(A.F.I)の監督課程を修了されている衆議院の伊藤信太郎先生が、アメリカにおける人材育成手法を具体的に報告されています。
<クラシカル・オーサーとモダン・オーサー>
ちなみに、著作権の世界では、原作者、音楽家などを「クラシカル・オーサー」、映画監督、プロデューサーなどを「モダン・オーサー」とする定義もあります。
クラシカル・オーサーには著作権があるが、モダン・オーサーには権利が認められないので不均衡だという議論があります。(11月16日のブログの後半『映画監督って何だ!』と関係します)
これは、「映像分野の著作権等に係る諸問題に関する懇談会」などでも議論されました。
一瀬さんの御意見からも、利益配分の問題も含めた議論が必要と考えさせられました。
どの知財政策も、「人材育成」と「権利のバランス」が中心課題となっています。
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