2つのシンポジウム
3月12日(火)は2つのシンポジウムに出席させて頂きました。
<地域資源活用シンポジウムin静岡>
午後は、静岡県で「地域中小企業サポーターズサミット」の一環となるシンポジウムで、パネラーとして参加させて頂きました。
石毛博行・中小企業庁長官、石川嘉延・静岡県知事の御挨拶で華やかに開幕しました。
平成19年度より、地域の中小企業が有望な地域資源を活用して行う新たな事業展開を強力に支援する施策パッケージ「中小企業地域資源活用プログラム」に関して、脇本眞也・関東経済産業局長の御説明はとても分かりやすかったです。
総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省からなる「中小企業の地域資源を活用した事業展開の支援に関する関係省連絡会議」も立ち上がっています。
日本政府の総合戦略として、大きな期待が寄せられていますね。(*^_^*)
政所利子・玄代表取締役の基調講演、村上元夫・静岡銀行理事法人部長、濱田晴子・M&D研究所代表のパネラーの皆様の経験豊かな実例を通じた御指摘は大変勉強になりました。
・知財の角度から重要なこと
パネルディスカッションを通じて、知財の角度から私が重要と強調したいことは下記の2点です。<(_ _)>
①文化資本(歴史資源と地域資源)が重要
21世紀は文化資本を核に産業が発展する時代です。その際、「地域の固有性」を守ることが必要です。例えば静岡県と北海道と鹿児島県が同じ地域ブランドを構築しようとしてはいけません。お互いの地域の個性が希釈化されて破壊されます。これを守る手段の一つが、商標や特許などの知財制度です。
②知財の取得時期に工夫を
新規事業が成功し始めると知財にまつわる法律問題が起こります。失敗事業や魅力のない事業は価値がないので問題は起こりません。どちらかというと失敗する事業の方が多いので、知財の取得は不要と考える傾向があるように思います。
事業の成功を見極めて、早目の特許権や商標権の取得が重要です。これには出願前に情報が外部に漏れていないことが前提です。是非、気をつけて下さい。<(_ _)>
<第61回21世紀構想研究会>
新幹線に飛び乗り、東京に戻りました。
日比谷のプレスセンターで1時間40分、「文化産業が日本の起爆剤となる!」というタイトルでお話させて頂きました。結構、大胆なタイトルですね。(^_^;)
「文化産業を育成する知的財産に関する調査研究」の報告という形で進めさせていただきました。
最後に、「最近のニューヨークのコンテンツ戦略」をお話しました。これは、別の日にお話できればと思います。美術館・博物館と演劇・オペラ・映画のビジネスを調査してきました。<(_ _)>
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