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世界特許への期待

<世界特許>

新聞報道によると、2007年6月にハイリゲンダムで開催された主要国首脳会議(サミット)で、世界的な特許制度の調和が経済声明に盛り込まれたそうです。

サミットで合意されたと言うことは、「先願主義への統一」がG8の首脳間で確認されたことになるという報道もあります。

「世界特許」の実現への期待が高まってきましたね。(*^_^*)

<米国議会の動き>

2007年5月16日、米国の下院司法委員会の知的財産小委員会で「特許改革法案2007(HR1908)」の審議を可決し、上院司法委員会に提出されました。

この法案には、「先願主義」、「全件公開制度」、「付与後異議申立制度」の導入などが明記されています。

法案の一部修正の可能性も指摘されていますが、6月6日には上院司法委員会で公聴会が開かれました。

<苦節134年>

1873年のウィーン万国博覧会の開催時に、「世界特許」が国際会議で真剣に議論されました。法制の違いや主権などの壁に阻まれて頓挫しました。

そこで、次善の策として締結されたのが1883年に誕生した「パリ条約」。優先権など、特許に関する最低限の国際的なルールが締結されました。

ウィーン万博の開催から134年後の現在、「世界特許」についての国際的な議論が再開されました。o(^-^)o

人類の叡智を結集して壁を乗り越えることを願っています。(*^_^*)

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コメント

世界特許の話を聞いていていつも思うのですが、各国毎に法体系が異なるのに、特許だけ「世界特許」として統一することにどういった意義があるのでしょうか?

投稿: かず | 2007年6月12日 (火) 12時44分

かず様

貴重なコメント、ありがとうございます。<(_ _)>

御指摘のことは大変重要なことですね。これからたくさん議論がなされることでしょう。前向きで活発な議論に期待したいですね。(*^_^*)

特許権という財は、国家の枠を超えて取引されることが多いから、「世界特許(権)」が望まれるのではないでしょうか?国ごとに権利の客体や成立時期が異なるのは複雑で不便ですから。

他方、著作権という財は既に「世界著作権」になっています。保護期間などは国内法に委ねられていますが、保護客体も成立時期も同じです。こちらの方が便利なのではないでしょうか?

以下、余談です。
「他国と異なる法体系」の存在が「国家主権」を担保しているわけではありません。しかし「国家主権」が存在するから「他国と異なる法体系」を成立できるのですね。

この意味で、「国家主権」を護るため、「他国と異なる法体系」を維持することが不可欠と考える必要はないと思います。
「世界特許」は国家主権と並存できるものなのです。

近年成立した「欧州連合条約(EUを創設した条約で、通称はマーストリヒト条約)」などを見ていると、人類の叡智はかなり進んできたように思います。

ユーザーにとって不便で不合理なことを、各国は自国の制度を変えても改善しようと努力を払い始めています。「世界特許」もこの流れで各国が主権を発揮して取り組んでいることと愚考します。

投稿: 生越由美 | 2007年6月12日 (火) 14時49分

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