産経新聞の「知はうごく」
<産経新聞の記事>
「知はうごく」(第4部)を非常に興味深く読んでいます。「知財の時代を迎えて」と題して、7月2日(月)から連載されています。
私も「オープン化」という心地よい言葉に勘違いをしてはいけないと考えています。
「オープン化」も深慮遠謀のある知財戦略ですから・・・。<(_ _)>
<排他的独占権>
特許権など知的財産権を「排他的独占権」と規定したのは、「物権」の概念を当て嵌めたからです。
世界の唯一つしかない「物」の権利と、同時に無数に存在しえる「知的財産」に関する権利を同じ「排他的独占権」と表現したため、世の中に誤解が生じたのだと考えます。
ようやく知的財産権の本質が見えはじめたのではないかと思います。これから、本当の意味の知財戦略が重要ですね。(*^_^*)
<パルミサーノレポート>
「MOTと大学の知財戦略」に関する論考をパテント誌(2005年2月号)に掲載するため執筆していた2004年12月のこと。
ほぼ書き終えたと思ったら、「パルミサーノレポート」が12月15日に米国・競争力委員会から発表されました。今や、「イノベーション」の重要性を説いた有名な報告書ですね。(*^_^*)
非常に重要な報告と考えたので、MOTの論考に無理やり(?)放り込みました。今だからお話できますが・・・。<(_ _)><(_ _)>
この論考の「図2 米国の新しい産業競争戦略の新モデル」(第6頁)は、お蔭様で多くの方が引用して下さいました。考案者としては嬉しい限りです。o(^-^)o
<IBMの動き>
この論考で、同時に報告したのがIBMの動きでした。2004年初から不思議な動きがあると感じていました。
パルミサーノ氏はIBMの会長であり、競争力委員会の会長ですから、IBMの知財戦略は米国の大きな戦略と関係があるはずとウォッチングしていましたので・・・。
「オープン化」について同じ見解を持つ者として、産経新聞の今後の展開が楽しみです。(*^_^*)
最終編と言わず、第5部、第6部と今後も継続して報道していただければと願います。<(_ _)>
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