再生医療と特許
<脳梗塞治療研究プロジェクトの進捗と産学連携>
NHK総合の「NHKスペシャル」で、再生医療技術に基づく「札幌医科大学の臨床研究」を取り上げるそうです。
11月5日(月) 午後10時~午後10時49分
NHK総合:『眠れる再生力を呼びさませ ~脳梗塞・心筋梗塞治療への挑戦~(仮)』
是非、御覧下さい!o(^-^)o
<再生医療と特許>
番組の内容は、脳梗塞発症の初期段階であれば、発症後でも治療できることを実証したものだそうです。その背景には、骨髄由来の幹細胞の細胞培養が3週間程度で可能にする技術があり(通常は6~7週間)、既に特許を取得しています。
このビジネスモデルと特許取得で活躍されたのが佐々木信夫さんです。特許庁の特許技監を退職後、故郷の札幌市を拠点に活躍されています。(*^_^*)
余談ですが、私が特許庁の審判部書記課(現:審判課)の課長補佐だったときの審判部長(その後、特許技監)が佐々木さんでした。ちなみに、特許庁長官は荒井寿光さんでした。<(_ _)><(_ _)>
<医療方法特許の審査基準改正>
2003年8月7日、「人間を手術、治療又は診断する方法」の審査基準が改訂されました。
改正経緯は、2002年7月3日、知的財産戦略会議が示した「知的財産戦略大綱」にて「再生医療、遺伝子治療関連技術の特許法における取扱いの明確化」をすべきとの指摘を受けたためです。これを受け、2002年10月以降、産業構造審議会知的財産政策部会特許制度小委員会医療行為ワーキンググループが設置され審議が重ねられ、審査基準が改正されたのです。
しかしながら医療方法特許を認める範囲はまだまだ限定的であるという指摘もあり、かつ医療方法特許の権利主張の制限や医師の特許侵害免責などを含めて国民的な議論がまだまだ不足していると指摘されています。
この機会に医療方法特許について考えていただければと願います。<(_ _)>
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