白山菊酒のロケ風景
<石川県白山市>
10月16日(火)に金沢入りし、17日(水)は朝7時半から清酒「天狗舞」で有名な車多酒造さん(下記の写真)で「仕込み」の様子を収録させていただきました。白山を取材したのは、清酒で、唯一、地名が保護されているのが白山だからです。<(_ _)>
宜しかったら以前のブログ(「白山菊酒」と「地理的表示による日本酒の保護」)を御参照下さい。<(_ _)>
国税庁はぶどう酒、蒸留酒、清酒に関する「地名」を「酒税の保護及び酒類業組合法に関する法律」で保護しています。現在、焼酎では「壱岐」、「球磨」、「琉球」、「薩摩」、清酒では「白山」の地名が保護の対象です。(*^_^*)
<保護の内容>
国税庁が管轄する法律はTRIPS協定の「追加的保護」と同じレベルです・・・と言ってもちょっと難しいですね。(^_^;)
「風」や「型」などの表現を付け加えてもこれらの「地名」を使用することはできないという強力な保護なのです。具体的には、長崎県壱岐市以外で造られた焼酎に「壱岐」という表示をすることはできませんし、「壱岐風」という表示も認められません。
<酒の種類による保護の違い>
TRIPS協定は「ワイン」と「蒸留酒」については特別に「追加的保護」をしています。したがって焼酎は蒸留酒であるのでTRIPS協定により国際的に保護されます。
清酒はワインでも蒸留酒でもないためにTRIPS協定による追加的保護を国際的に受けることができません(国内では前述の法律で保護されています)。
そこで、白山の関係者及び国税庁など日本政府はTRIPS協定に清酒を組み入れるよう働きかけているところです。
<ロケ風景>
車多酒造の中三郎さんという超有名な(漫画の美味しんぼにも登場されています)杜氏さんに仕込みの様子を取材させて頂きました。
朝8時前に蒸し上がる酒米を冷ました後、酵母を振り掛ける作業を録画させて頂きました(下記の写真が中さん)。
中さんが仕事を通じて後輩たちに日本酒の作り方を教える様子は暗黙知の伝承そのものでした。
いつもながら、徳田耕ニ常務取締役にも大変お世話になりました。<(_ _)>
「天狗舞」が世間に高く評価される理由は、ものづくりに対する真摯な取り組みが存在するからと痛感しました。<(_ _)>
その後、金谷酒造の金谷芳久代表取締役にインタビューをさせて頂きました。御多忙の中、ありがとうございました。<(_ _)>
<今週>
10月18日(木)は大阪のインテックスで地域ブランドのパネルディスカッションを行います。宜しかったら、近郊の皆様、是非、お越し下さい。<(_ _)>
19日(金)は東京・新橋演舞場で『連獅子』と『人情話文七元結』の舞台監督(補綴)とシネマ歌舞伎の監督をしている山田洋次さんに日本ブランドに関するインタビューを行います。ご報告は後日。(*^_^*)
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