月に帰った「かぐや」
<衛星の正式名称とニックネーム>
本日、ある会議で、衛星には正式名称(?)とニックネームがある場合があると学びました。(*^_^*)
「当たり前だ!」と思われる方も多いと思いますが、是非、次の問題を解いてみて下さい。<(_ _)>
①「GOSAT」のニックネームは?
②「かぐや」の正式名称は?
答えは、①は「いぶき」、②は「SELENE(セレーネ:SELenological and ENgineering Explorer)」です。ちなみに、SELENEにはギリシャ神話の月の女神の意味もあるようです。
<まとめると・・・>
いぶき(GOSAT)、だいち(ALOS)、れいめい(INDEX)、あけぼの(EXOS-D)、きずな(WINDS)、きく8号(ETS-VIII)、きらり(OICETS)、こだま(DRTS)、あじさい(EGS)、ひので(SOLAR-B)、あかり(ASTRO-F)、すざく(ASTRO-EII)、はやぶさ(MUSES-C)、かぐや(SELENE)などの組み合わせがあります。<(_ _)>
思わず、商標と製品名、商標と植物の品種名の関係を思い出しました。(*^_^*)
有名ないちごの「あまおう」の品種名は「福岡S6号」ですが、世間には商標の「あまおう」で統一しています。
報道を見ていると衛星の名称は両者が使われているので、ブランド管理に課題があるかしらと思います。 (^_^;)
ブランド管理をしっかりして、宇宙に対する日本の大きな貢献を国内外に発信することは、日本ブランド発信や国際競争力強化の観点から重要です。<(_ _)>
<月に帰った「かぐや」>
2009年6月11日早朝、月周回衛星「かぐや(SELENE)」を月面に落下させることができたそうです。かぐやは1年半にわたり多くの観測成果をあげ、主衛星の運用を完了しました。
かぐやとは、2007年9月14日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた月探査機で、主な目的は月の起源と進化の解明のための科学データを取得することと、月周回軌道への投入や軌道姿勢制御技術の実証を行うことでした。
「かぐや」より高い楕円軌道を周回する2機の子衛星(「おきな(リレー衛星)」・「おうな(VRAD(ブイラド)衛星))」から構成されていたそうです。
3日前の2009年6月29日21:08頃(日本標準時)に「おうな」も停波を行い運用を終了したとのこと。
科学技術をもっともっと発展させて、いつか回収にいけると良いですね。(*^_^*)
本当にお疲れ様でした。<(_ _)>
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コメント
とても面白いお話でした。
日本の衛星の貢献を世界に分かりやすく伝えるには、衛星の名前も日本的な方が良いと思いました。
ブログの「つきに帰った「かぐら」」というタイトルも素敵ですね。
投稿: MIP院生 | 2009年7月 3日 (金) 17時40分