5-1.特許・技術関係

IPRを中心とした米国特許無効化戦略セミナー

恵泉国際特許事務所(理科大卒で日米両国で活躍している弁理士の矢口太郎先生)からの御連絡です。
【有料のセミナー】で恐縮ですが、米国改正特許法下の無効化手続(IPR, PGR, CBM)をまとめて学べるそうです。
日本の異議申立制度と無効審判との違いが良く分かると思います。
御関心のある方はお早めに御登録ください。
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米国改正特許法(America Invents Act)において新たな他社特許の無効化制度として付与後レビュー(Post-Grant Review: PGR)、ビジネス方法特許に関する暫定的なレビュー(Transitional Program for Covered Business Model: CBM)及び当事者系レビュー(Inter Partes Review: IPR)が導入され、現地米国でその請求件数は増加の一途を辿っています。
このセミナーでは制度の概要や日本企業が利用する際に注意すべきポイントについて丁寧に解説します。
セミナー後半ではAlice最高裁判決後の特許の保護対象に関する問題について触れ、米国における権利化の際の実務上の留意点について解説します。                    

【日 時】2015年3月12日(木)13時30分~16時30分(質疑含む)
【場 所】AP東京丸の内(東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー3階)
【主 催】Haynes and Boone LLP、Keisen Associates
【講演者】ダスティン・ジョンソン氏、アンドリュー・ロース氏、ジョン・デマーコ氏、司会進行・通訳:矢口太郎氏(日本国弁理士(侵害訴訟代理権付記)・米国弁理士,

詳細についてはこちらをご覧ください。 http://www.japanese.keisenassociates.com/post_27.html

【参加費】 5,400円(消費税込み)
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快挙!個人発明家がアップルに勝訴!でも、賠償額がわずか3億円ちょっと。なぜ?

<日本の個人発明家がアップルに勝訴!>

共同通信によると、2013年9月26日13時半に「米アップルの携帯音楽プレーヤーiPod(アイポッド)の円形スイッチが東京都の発明家斎藤憲彦さん(56)の持つ特許権を侵害しているかどうかが争われた訴訟で、東京地裁は26日、アップルの特許権侵害を認め、約3億3千万円の支払いを命じる判決を言い渡した。」という。

更に、斎藤さん側が100億円の賠償を求めていたこと、裁判長は判決確定前でも強制執行ができる仮執行を宣言したことも報道されている。

日本の個人発明家が世界の大企業であるアップルに勝訴したとは快挙である。

<特許権者が控訴を検討!?>

時事通信によると、「開発会社側は賠償額を不服として、控訴するとみられる」、「アップルに対し、日本の裁判所が特許侵害で損害賠償を命じたのは初めてという」、「(特許権は)日本でしか登録されていない」という。

侵害品は「クリックホイール」と呼ばれる対象製品はiPodとiPod nanoで、旧モデルを含む5製品のiPod正面の丸い操作ボタンに関する特許である。

リング状のタッチセンサーとクリックボタンを組み合わせた技術である。

<判決のネット公開>

2013年9月27日2時半時点は最高裁判所のホームページに判決は掲載されていないので詳細は不明です。

<齋藤さんの特許権>

この訴訟のベースとなる特許権は「JPB_0003852854.pdf」をダウンロード

です。是非、特許公報を読んで、これから公表される判決に備えましょう!(*^_^*)

今日のMIPの授業はこの話から始めます。o(^-^)o

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ミリアド特許の米国最高裁判決

<判決の要旨>

2013年6月13日に米国最高裁は、自然に発生するDNA断片は自然の産物であり、特許は認められない、しかし遺伝子から加工される「相補的DNA(cDNA)」という人工遺伝子は「自然に発生はしないとの判決を下した(判決本文は←をクリックして下さい)。

最近、アンジェリー・ナジョリーさんの手術で知れ渡った「BRCA1、BRCA2という乳がん・卵巣がんに関する特定の遺伝子」に関する特許権(ミリアド・ジェネティクス社)に対する判断である。

<判決の影響>

今まで先進各国は遺伝子特許を認めてきた。このため、バイオ企業や製薬会社に多大な打撃を与えるという見方はあるが、現実には他のカテゴリーで特許が取れるので大きな影響はないという意見もある。

各国の特許庁の審査基準はこの判決を見て、大きな影響を受けると思われる。

<私の見解>

私は自然遺伝子(自然に発生する遺伝子、体内に自然に存在するもの)と加工遺伝子(人為的に加工された遺伝子)で分けて考えれば今回の判決を理解しやすいと思う。

つまり、自然遺伝子については特許を与えないとし、実際に使用する形態である加工遺伝子については特許を認めるというバランスを明示したのである。

米国特許法の起草者であるトーマス・ジェファーソンの「太陽の下、人間が作ったものは特許の対象となる」という言葉通りである。

こうすれば、人間の体内に在るものが特許侵害となる心配はなく、工夫すればバイオ産業の研究投資を回収させることも可能であろう。

米国でも下級審でばらばらだった判決を米国の最高裁判所の判断でルールが一つ見えたことは素晴らしいと思う。

ただし、今後の遺伝子に関する知財戦略は再構築が重要である。

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アンジェリーナ・ジョリーの乳がん検出方法の特許権者は「アメリカ合衆国」?!

<アンジェリーナ・ジョリーの乳癌対策>

先週、アンジェリーナ・ジョリーが乳癌を予防するために手術を受けたというニュースが大きな話題になりました。

今週になって日本の病院も予防的な手術ができるようにするとの報道もありました。

乳癌対策が広まるのは重要ですね。o(^-^)o

<乳がんの遺伝子の特許出願人は誰?>

そこで「ヒト乳癌および卵巣癌に対する病気素因遺伝子(BRCA1)」である「乳癌× 卵巣癌×BRCA1」というタームで特許請求の範囲を特許電子図書館(IPDL)にて検索しました。

すると、公開公報が64件、特許公報が6件ヒットしました。

多くの企業が出願されているのですね。

<アメリカ政府も特許権者!?>

この検索で日本で最初に特許されたのは特許第3399539号「乳癌および卵巣癌の素因の診断方法」でした。

特許権者は何とミリアド・ジェネティックス・インコーポレイテッド」と「ユニバーシティ・オブ・ユタ・リサーチ・ファウンデーション」と「アメリカ合衆国」です。(@_@;)

「ミリアド・ジェネティックス・インコーポレイテッド」は、現在、米国の最高裁判所の判決を待っていることで有名な企業です。

それに、「アメリカ合衆国」も入っているのです。

この3者でライセンス料は山分けになるとしたら、アンジェリーナ・ジョリーの手術を受けたという告白は作為ではないでしょうが、アメリカ政府の収入を増やすことに貢献するのかもしれませんね。

<卒業生からのご質問>

日本では「診断方法」の特許は認められないのに、この発明の名称「乳癌および卵巣癌の素因の診断方法」は変だとの指摘が卒業生からありました。

事実関係を調べました。

日本に出願時(国際特許出願なので国内段階の移行時)は「乳癌または卵巣癌についての病気素因を診断する方法」という名称でした(特表2002-502227号公報)。

審査を経て、特許査定された時は「乳癌および卵巣癌の素因の診断方法」という名称になりましたが、特許請求の範囲の請求項1を見ると「ヒトから分離された組織試料中の乳癌および卵巣癌の病気素因を検出する方法」となっています。

ですから、本件は実質は「検出方法」に特許されたと判断すべきです(御存じのとおり、発明の名称に対しては拒絶の理由がありません)。

日本では審査基準により診断方法はほとんど認められないのが現状です。

米国の最高裁判例を踏まえて今後の議論が楽しみですが、日本とは論点が異なるかもしれませんね。(*^_^*)

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3Dプリンターの真の発明者は?

大変御無沙汰しておりました。<(_ _)>

皆様、お元気ですか?(*^_^*)

私は相変わらず、ドタバタ暮らしています。(@_@;)

<3Dプリンターの真の発明者は?>

近年オバマ大統領で話題の「3Dプリンター」のお話をお届けします。o(^-^)o

3Dプリンターの発明者は誰でしょうか?実は、日本人の小玉秀男さんです!(*^_^*)

<小玉秀男さん>

発明した当時は名古屋市工業研究所で主に三次元物体の造形と表示を研究する研究者でしたが、昭和59年に後弁理士になられました。

特許出願したのは昭和55年でした。この光造形法の発明に対して、平成4年に型技術協会賞、平成7年英国でランク賞をアメリカ人と共に受賞しました。

実は、小玉さんは特許出願しましたが、審査請求を忘れて留学したので特許権を取得していません。その後、チャールス・ハルというアメリカ人が同じような内容の特許を取得したのです。ランク賞はこのアメリカ人と一緒に受賞したのですが、小玉さんが7割、ハル氏が3割の割合だったそうです。

馬場錬成先生

この話に詳しい馬場錬成先生によると、ハル氏が取得した特許権の無効を争い小玉・ハル陣営が死闘を繰り広げたそうです。

この特許の根幹を書いた論文を小玉先生がアメリカの物理学会誌に投稿して掲載された直後にハルが特許出願しました。偶然かも知れませんが、オリジナルの競争では小玉先生が勝っていますね。

馬場先生の解説が心から待たれます。o(^-^)o

<小玉さんのインタビュー録>

平成15年3月に東京大学先端科学技術研究センターから出版された「知財制度の概要」のディスク3で小玉先生のインタビューを入れさせていただきました。小玉先生の証言は

オーラルプロシーディングとして重要と考えたからです。

当時は特許庁の審査官だったので「講師」となっていますが、本編は全て私が著作しました。信州

大学MOTのために作成したオリジナル教材で構成されています。

この内容は平成16年9月29日に出版された「DVD-ROMで学ぶ「知的財産」入門」(PHP出版)のディスク1,2,4に移植されています。御関心のある方は、

いろいろな図書館に備えてありますので、宜しかったらご覧ください。ディスク4にインタビューが入っています。

<今週の授業>

「知財制度の現状と課題」の授業では

3Dプリンターの事例から産学官連携の問題点を、「特許法・実用新案法の概論」の授業では審査請求期間の意味を講義します。

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発明力で行こう!CHALLENGE THE 特許

<お詫び>

大変ご無沙汰していました。<(_ _)>

身体を壊したのではないかと多くの方にご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。<(_ _)>

身体は何とか大丈夫なのですが、いろいろと雑事や仕事が立て込んでいました。<(_ _)>

気分を一新して、お知らせします。o(^-^)o

発明力で行こう!CHALLENGE THE 特許

こちらの番組を監修させて頂く機会がありました。

パテントサロンでもご紹介いただきました。<(_ _)><(_ _)>

2010年3月2日20時からの新番組で、視聴方法:スカパー! 773ch,ケーブルテレビ,インターネットとなります。

インターネットでの放送は「スカパー! 773ch放送後の配信」となりますので、こちらを御覧下さい。<(_ _)>

第1話

医療機器に挑む天文メーカー シンプルな発想で世界にチャレンジ!

三鷹光器株式会社の中村勝重社長が登場されます。

私も撮影スタッフと一緒に三鷹の本社や国立天文台にお邪魔しました。

番組を御覧になっていただけたらお分かりいただけると思いますが、自然法則を素直に利用した発明が得意な会社です。<(_ _)>

三鷹光器株式会社の会長(今回は御出演されていませんがお会いしました)と社長は天才発明家だと改めて思いました。o(^-^)o

第2話

夢の夜光で世界制覇! 暗闇で光り輝く

こちらも中央線沿線に本社のある企業です。(*^_^*)

昔、社会のニーズの変化で大変苦労された会社です。

特許を取得するまでの取り組みや特許を活用した世界戦略が面白いと思います。<(_ _)>

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報道番組「ルビコンの決断」の追加情報

<追加情報>

「ルビコンの決断」(7/30放送)の収録は、本学(東京理科大学)の理学部第一部応用物理学科 大川研究室で行われたことを、本学のホームページのニュースで知りました。<(_ _)>

中村修二UCSB教授は、本学の特別顧問でもあります。(*^_^*)

青色LED用の結晶成長やデバイス開発の模様を見ることができるのですね。

大川和宏教授の解説者も楽しみです。(*^_^*)

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日本テレビのリアルタイム

<急な話ですが・・・>

日本テレビの「リアルタイム」で、「中国のIT技術情報の強制開示」についてコメントしました。

この映像(MIPで撮影したもの)が、本日の18時ごろから放送されます。(*^_^*)

先程、テレビ局からお知らせいただきました。<(_ _)>

宜しかったら御覧下さいませ。o(^-^)o

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新池さんへのお返事

<御礼>

テレビを見ていただき、コメントも戴きまして心から御礼申し上げます。(*^_^*)

この番組は生放送で「後2分」のテロップが出ていたところでバトンタッチでした。(^_^;)

テレビ放送は不慣れなので焦って説明してしまいました。分かりにくかったことをお詫び申し上げます。<(_ _)>

新池さんが持たれた疑問については、宜しければ下記も御参照下さい。

以前、日経BP社でメルマガを1年間担当させて頂きました。この中でもう少し詳細に書いております。(*^_^*)

産学連携と知財戦略 第2回「大学特許で革新を促進するには」

「特許を取らなかったために研究成果の社会還元が大きく遅れた実例があります。

1928年、アレクサンダー・フレミングはペニシリンを発見しましたが、世界中で自由に利用できるようにと、特許を取りませんでした。

その結果、ペニシリンの製造に必要な微生物の培養技術開発などに投資する者が現れず、
発見から10年以上、第二次世界大戦頃まで製品化されなかったのです。

特許化とは、リスクある研究に対して便益を保障するための手段で、研究成果を社会還元するための有効な手法のひとつなのです。」

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米粉の技術開発

<食糧自給率の低下>

日本の食糧自給率は2003年の値は40%と先進12国の中で最低でした(現在は更に落ちて39%です)。(T_T)

穀物自給率についても、2003年は175の国・地域中125番目、OECD加盟30か国中26番目でした。(T_T)

太田農林水産大臣就任記者会見の議事録を見ていても農業の課題が見えてきます。

<小麦の価格上昇>

そこで、注目を集めているのが「米粉(こめこ)」です。(*^_^*)

米粉とは、米を製粉したもので、1991年に近藤元次農相の命令で米粉からパンを作る研究が開始されました。

衆議院の農林水産委員会の議事録(2008年5月8日)からすると「一日一人、小麦粉食品の約七グラムを国産米粉に代替すると、自給率は一%アップ」するそうです。

<米粉のパンやケーキ>

1996年に米粉のみ(グルテン無添加)でパンを製造する技術が菅原則行氏によって開発(特許第2030955号)され、近年では山形大学発のベンチャー企業から米粉のみで作ったパンが開発(特許第3803927号など)、販売販売されています。

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ちなみに、東京理科大学MIPがある駅ビルでも、米粉のパンやケーキが販売され始めました。写真はチーズケーキです。<(_ _)>

米粉の食品がますます身近になってきましたね。o(^-^)o

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