幸福の黄色いハンカチ
山田監督の「幸福の黄色いハンカチ」は、1977年10月1日に公開され、第1回日本アカデミー賞をはじめ、第51回キネマ旬報賞、第32回毎日映画コンクール、第20回ブルーリボン賞、第2回報知映画賞などの賞を総なめにした映画です。(*^_^*)
この作品が33年ぶりに東京・東銀座の東劇で上映されています。東京以外は6月5日から順次上映されるようです。<(_ _)>
今、二つの点でこの作品は注目されています。
映像技術の飛躍的な進化を顕すものです。3D映像も同様ですが、デジタル技術の本質は人を感動させることにあり、事務処理の低コスト化ではありません。これを証明してくれる一つの偉大な事例と思います。<(_ _)>
デジタルリマスターとは、最新のデジタル技術を駆使して、映像と音の双方を制作当時のクウォリティーに蘇らせることです。映像については、年月を経て退色したりバランスが崩れたフィルムの色彩データや発生したフィルム傷をひとコマずつ補正します。(*^_^*)
久しぶりにこの作品を拝見したのですが、色が鮮やかで線も美しいため、今までで一番感動しました。ちなみに4月30日まで公開されている東劇の入り口は黄色のハンカチで飾られていました。o(^-^)o
音についても、ノイズのクリーニングはもちろんのこと、バランスに関してもデジタル的に再調整(整音)しているとのこと。この作業は、山田洋次監督作品等の松竹映画の仕上げを行い、シネマ歌舞伎の音響も制作してきた松竹サウンドスタジオで行なわれました。
当時のモノラル音源を活かす方向性を基本方針として作業されたそうですが、その結果、モノラルとは思えない感動を与える音になっていました。まさに匠の技を感じました(私は数回見学に行きました)。(*^_^*)
山田監督は偉大です。o(^-^)o
放送大学での収録でも大変お世話になりました。<(_ _)><(_ _)><(_ _)>
2009年に米国でウィリアム・ハート主演で「The Yellow Handkerchief」をウダヤン・プラサット監督が映画としてリメイクしました。2010年6月26日から日本でも公開されるそうです。(*^_^*)
近年、ハリウッドによる日本作品のリメイク版がたくさん制作されています。<(_ _)>
1960年の「荒野の七人」は、1954年の日本映画の「七人の侍(1954年)」を、
2005年の「THE JUON 呪怨」は、2003年の日本映画の「呪怨」をオリジナル版と同じく清水崇が監督で、
2005年の「ダーク・ウォーター」は、2002年の日本映画の「 仄暗い水の底から」を、
2005年の「Shall We Dance?」は、日本映画の「Shall we ダンス?」を、
2006年の「南極物語」は、1983年の「南極物語を、
2009年の「HACHI 約束の犬」は、1987年の「ハチ公物語」を元にしたハリウッド版リメイクです。
今回のリメイク版がどの程度オリジナル版と同じか、異なるかが楽しみですね。o(^-^)o
映画を始め、アニメやゲームなどの日本のコンテンツはハリウッドなどの外国映画の原作としての期待が高まっています。o(^-^)o
最近のコメント